フリーの動物解析ツールとして注目されている「DeepLabCut (DLC)」を用いた計測環境一式を提供いたします。
基本構成は「PC +ソフトウェア (DLC)+カメラ+撮影環境」となりますが、対象の動物や研究内容に合わせた環境をカスタム可能です。
DeepLabCut (DLC)とは
DeepLabCutは動物の動きや行動解析に特化したオープンソースツールで、機械学習を駆使して動物の姿勢を正確に追跡します。ユーザーは動画から特定の部位をマークし、そのデータを学習モデルに与え、モデルはその後の動画で動物の姿勢を追跡します。正確で迅速な解析が可能なため、研究の進捗の向上が見込めます。また、動物にマーカーをつける必要がないため、非侵襲的なデータ収集が可能で、動物の自然な行動を観察できます。DeepLabCutは多様な動物種に対応し、医学研究では疾患や神経学的なメカニズムの研究に利用され、生態学研究では野外での動物の行動観察に応用されています。
研究用・産業用PCの制作・販売サービス「テグシス」では、DeepLabCut を用いた技術検証を随時実施しています。ハードウェア検証や機械学習検証など、技術記事をWEBサイトにて公開しておりますので、是非ご参照ください。
昆虫等の小型生物の動きを撮影するための実験環境構築事例
例えば DeepLabCut を使って昆虫の動きを解析する場合、まず対象となる昆虫の動きを撮影する必要があります。テガラのターンキーシステムではこういった撮影環境についてもシステムの一部としてご提供することが可能です。
一例として、撮影対象(昆虫)を上下どちらからでも撮影できることを条件とした、シンプルな仕組みの撮影環境の構築例をご紹介します。具体的には、下記の要件を満たすことを想定し、設計しました。
- 撮影対象 (昆虫)を置く場所があり、上下から状態を確認できること
- カメラを上下入れ替えできること
- 照明となるライトを固定できること
- 動画がブレないよう、安定性があること
上記の撮影環境の詳細につきましては、弊社のWEB メディア テガカリにて紹介記事を用意しておりますので、是非ご参照ください。
汎用的なパーツを用いるだけでなく、自社でパーツをCAD設計し3Dプリンタで出力するなど、希望の要件を満たすためのカスタマイズが可能なことも、弊社の強みです。ぜひ実験環境構築の上でのご希望やお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
