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技術情報

MIPARとImageJ、どちらを選ぶ?
解析に集中したい方へ

──MIPARターンキーシステムのご提案──

画像解析 | 技術情報

はじめに

画像解析を始めたいが、どのソフトを選べばよいか迷うことはありませんか?
無料のImageJは世界中で広く使われており、柔軟性に富んだ強力なツールです。一方で、有償ソフトのMIPARは業務用途に求められる精度・再現性・スピードを重視した設計がなされています。
本記事では、ImageJとMIPARの主な違い、そしてMIPARをターンキーシステム (セットアップ済み環境) として提供するメリットを、実際の想定事例を交えてご紹介します。

ImageJとMIPARの主要な違い

項目 ImageJ MIPAR
操作性 やや専門的、スクリプト依存 GUI中心、テンプレート自動処理に強み
自動化 一部可能 (Weka等)  AIベースの欠陥検出、バッチ処理標準対応
サポート コミュニティベース 専用サポート・日本語対応あり

    ターンキーシステムでの提供メリット

    【1】ノーコード・直感操作 × AI画像解析

    MIPARは、ノーコードでAI画像解析を可能にする次世代ソフトウェアです。 
    マニュアル作成や複雑な設定は不要。GUI上で直感的に操作するだけで、材料組織、粒子径、線状物体、欠陥検出、細胞画像など、幅広い対象に対応した画像解析が可能です。
    特に、AIによるセグメンテーションや分類機能は、従来の手動作業と比較して、再現性・精度・スピードを飛躍的に向上させます。 

    【2】数千枚単位のバッチ解析対応で時間を大幅削減

    MIPARは数千枚規模の大量画像のバッチ処理に対応しており、繰り返し作業や多地点サンプル解析を一括で高速処理。 
    これにより、1サンプルずつ手動で分類・測定していた工数を90%以上削減できた導入例もあります。 

    【3】「間違いのない構成」で、やりたい解析を確実に実現

    テガラのターンキーは、MIPARが確実に動作するハードウェア(GPU、OS、ドライバ、ディスプレイ構成等)を選定し、構成済みの解析環境として提供しています。 
    RTXの世代相性(例:RTX 5070では現時点で非対応)など、検証の進んだ構成をご提案するため、迷うことなく導入いただけます。 

    【4】ソフトもハードも「ひとつの窓口」で完結

    ソフトとハードが分かれている場合、トラブル時の切り分けが煩雑になります。  ライトストーン社(MIPAR日本代理店)と連携し、ソフト・ハードを包括的にサポート。  万が一のトラブル時も、ユーザー側で原因を調べる必要はなく、「テガラに聞けば大丈夫」な状態でご利用いただけます。

    【5】導入前のサンプル検証やレシピ作成も対応

    実際の導入にあたっては、事前に「このような画像で、このような解析は可能か?」といった具体的なご相談も大歓迎です。 お客様のご要望に応じて、個別のレシピ作成、デモ実施、トライアル貸出など柔軟に対応いたします。  ライトストーン社との連携により、国内ニーズに即した運用提案が可能です。 

    【6】本質的課題に応える「研究に専念できる環境」を届ける

    日本の研究現場では、事務作業・データ整理・解析手順の標準化などに多くの時間が割かれているという課題があります。  MIPARターンキーシステムは、「今すぐ実験に使える解析環境」を構築し、研究者が本来の目的である「成果創出」に集中できる環境づくりを支援します。  「このデータで論文を書けるか」「特許出願につながるか」など、実務・成果直結型のソリューションです。 

    【7】産学連携の基盤として

    企業・大学・行政など、組織の枠を超えて共通の解析課題を持つ研究者同士をおつなぎすることも可能です
    テガラは、ツールの提供にとどまらず、「横断的な連携がどのように実現できるか」を共に模索するパートナーとして、営業・技術チームが一体となって支援しています。


    【MIPAR】ターンキーシステム導入事例

    金属組織解析:粒径評価の自動化 (材料メーカー 品質保証部門)

    熱処理条件に応じた粒子サイズ分布をテンプレート化
    解析時間を大幅に短縮、報告書出力も自動化

    繊維・ナノファイバー長測定 (大学・材料系研究室)

    SEM画像から線状物体の自動トラッキングと統計化
    条件ごとにテンプレート化し、修士〜博士まで共通運用

    表面欠陥分類と分類精度のAIチューニング (電子部品製造業)

    BGAパッケージや配線パターンの微細欠陥を自動抽出
    ImageJでは見逃していた欠陥を高精度に分類し、誤検出を90%削減

    まとめ

    ImageJが向いているユーザー、MIPARが適しているユーザー

    ユーザータイプ 推奨ソフト
    自由に試したい/スクリプトも書ける ImageJ
    精度・再現性重視、大量処理・現場導入 MIPAR
    段階的導入 ImageJ → MIPAR
     (はじめはImageJで検討→将来的に業務展開したい) 

    用途別のおすすめ

    材料組織の定量解析

    • MIPARがおすすめ
    • マスク生成・粒子分離・フェーズ分析などがワークフロー化され、再現性が高い

    細胞形状のトラッキング

    • ImageJがおすすめ
    • TrackMateなどのプラグインが豊富で、生物系の論文実績も多数

    製造工程における品質検査

    • MIPARがおすすめ
    • 機械学習ベースの欠陥検出・分類が可能。GPUにより高速化も実現

    研究用のフリー解析環境を整えたい

    • ImageJがおすすめ
    • 自由にプラグインを追加できるため、独自解析フローの構築に最適

    とはいえ、ImageJやFijiも環境の立ち上げに一定の技術的ハードルがあるのも事実です。

    • 必要なプラグインやスクリプトの選定
    • ワークフローの構築・再現性の担保
    • 複数画像へのバッチ処理対応

    ★ImageJやFijiを含めた画像解析ターンキー環境を用意することも可能です

    こんなシステム・セットアップをして届けてほしいといったご要望がございましたら是非ご相談ください。

    補足:ImageJとの併用という選択肢も

    ImageJでの前処理 (ノイズ除去やチャネル合成など) を行い、その出力画像をMIPARで解析・統計処理するという併用パターンも有効です。
    TKS事業部では、MIPARのターンキー構成とともに、ImageJなど、ご要望に合わせたソフトウェアを組み合わせてのご提供も可能です。研究開発に応じた解析環境をご提案いたします。


    参考情報

    MIPAR導入事例はこちら (LightStone様のWEBページへ飛びます)

    AI技術を採用した画像解析ソフトウェア「MIPAR」による画像解析のための環境構築済みターンキーシステム 

    顕微鏡画像解析用ソフトウェア「IMARIS」用ワークステーション

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